推しイメージ香水を買った
経緯
3年前くらいにCelesさん(https://www.celes-perfume.com/product/oshi_katsu/)で既存の香水から推しをイメージした香水を選んでくれるサービスを利用し、そこでフレデリック・マルのポートレイト・オブ・ア・レディーとパルルモア・ドゥ・パルファムのトータリーホワイトという自分なりの正解を得ていた。
…得ていたんだけれども、強欲オタクはまた違う解釈を浴びてみたくなり注文。
ちなみに今回お願いした推しはこの記事(https://rhodesindigo.hatenablog.com/entry/2023/05/31/215327)に出てくる人と一緒です。実力派女性俳優。よろしくお願いします。
オーダーシート記入
・今回はScentlyさん(https://scently.jp/)にお願いしてみました。調香してくれるタイプ。
・あんまり書きすぎると各要素がボヤけてしまう気がして、今回はできるだけシンプルに書いてみた。でも字数ギリギリまで詳細に書いてどの部分を調香師さんが拾ってくれるか楽しむのもアリだし、この辺はやる人それぞれの好みかなと思う。
以下大体どんな感じに書いたか一部ですが抜粋します。ご参考になれば…
1.お届けする香水は普段使いを目的としますか
・推しは実在の人物だしそこまでエキセントリックな要素がある人じゃないので、迷わず概念を優先。結果的にマイルドな香りが来てよかった。
4.推しのイメージカラーを教えてください
3色まで選べて、カラーコードでの指定も可能。女優にメンカラはないので正直迷った。結局グラデーションが沢山掲載されたサイト(https://webgradients.com/)からコードを拝借。我ながらめっちゃかわいい色選べた。
6.大人っぽさ・セクシーさはどのくらい感じられますか
色気の塊である を選択。
めっちゃ主観入ってるけどあくまで私の中の推しだからこれでいい。常に自解釈を優先していく。
7.一番似合う飲み物を教えてください
コーヒー(ご本人がよく飲むらしい)と迷ってワインを選択。推しは世界一ワイングラスが似合う女なので。
10.イメージしたい香りのご希望について記載ください
・推しの香りに対する具体的なイメージがそこまでなかったので、上品かつ色気があり軽すぎない香りとだけリクエスト。
他にも自由記述で世界観や人物の背景情報や性格(第一印象と内面)を書く欄があって、多分ここが一番のオタクの力の入れどころなんではないかと思います。
香りの構成・香りの解説レター
Scentlyさんの特徴。“1枚1枚、なぜこの香りがイメージにフィットすると考えたのかを記載した香りの解説レターを作成します”(公式サイトhttps://scently.jp/より) オーダーシートで指定したイメージカラーで縁どってくれます。薄ピンクと薄紫にしてもらいました。かわいいっしょ。
トップ:グレープフルーツ、ピーチ、ペア etc.
ミドル:ジャスミン、バイオレット、ミュゲ etc.
ラスト:シダーウッド、バニラ etc.
トップ
グレープフルーツがトップに来てるの王道!桃と洋梨も大変可愛くて良い。実は推しの出身県で生産量上位のフルーツが入っていてこじつけオタクもニッコニコ。
ミドル
お花3連発サイコー! 推しは花!
ラスト
ムスクとかベチバー、パチュリあたりでもっと苦め・渋めなお姉様寄りに持ってかれるかなと思ってたので少し意外。サンダルウッドだったらだいぶ特徴あるけどシダーウッドってどんな香りだっけ…わくわく。
前にCelesさんで同じ推しでイメージ香水頼んだ時も思ったけど、どうやら調香師の方々の解釈を経ると私の推しの香りはフローラルになるらしい。お花が似合う女なので解釈ド一致。
以下、斜体部分が解説レター本文です。
まず、「明るくにこやかで、話すとサバサバしていて気さく」、「天真爛漫で可愛らしく、少し天然」というご回答に着目いたしました。トップノートのグレープフルーツは、程よい苦みを含んだフレッシュな香りです。美しい白い花を咲かせることから「乙女の無邪気」という花言葉を持つグレープフルーツは、実力派ながら親しみやすさもある彼女によく似合う香りなのではないでしょうか。
…天才では?
オレンジとかベルガモットじゃなくてグレープフルーツなのが渋みと親近感の両立って感じでめっちゃいい。
「無邪気」、私が書くと失礼な気がして敢えて出さなかったけど推しの性格を端的に表すならこれというワードです。 ありがとうございます。
また、真摯であるがゆえに思い悩んでしまうときもあるということを、「物事に悩んだり細かいことを気にしたり気遣ったりする繊細な性格」、「演技に関することになるととても真面目」というご回答から理解しました。
それが言いたかったオブザイヤー。「真摯」もわざわざ書かなかったけど俳優としての推しを表すのにぴったりのワードなので…
ラストノートでは、甘く上品なバニラが香りたちます。収穫したばかりのバニラの豆には香りはなく、甘い香りを放つまでにキュアリングと呼ばれる多くの作業を必要とします。この香りを通じて、演技に向き合い努力を重ねてきた彼女のまっすぐな内面を感じていただければ幸いです。
へー! 推しイメージ香水が作れるだけでなく香料についても少し学べてしまった。またひとつ賢くなった。「努力型」と書いたのを拾ってもらえたっぽい。
それから「まっすぐ」というワード、つい最近推しのことを「まっすぐな俳優」と評した同業者の方がいたので戦慄。推しに会ってきたんかレベルでピッタリ。
実際に使ってみたわよ
・折角なので香りがよくわかりそうな寝る前に使用。
・一瞬爽やかな酸味。解釈レターにもあった通りフルーティーで可愛らしい雰囲気。この時点で既に送った推し解釈がよく読まれているのを察する。ありがとうございます。
・甘酸っぱいフルーツが飛んでった次の瞬間、
綺麗なお姉さんが突然自室に出現しました。
助けてくれ。ホホホwってなってしまった。本当に1人でよかった。
フルーツとかお砂糖とはまた違う花のなんとも言えない柔らかくてまろやかな甘さがある、でもちゃんと濃厚なのがたまらない。どっかで嗅いだことある香りな気がするけど思い出せない。
ジャスミンのほんの少しのクセが石鹸的な清潔感を醸し出してる…気がする。この石鹸感により、推しが着た後のお洋服みたいな香りがします。私は本気です。そして時間が経つごとに甘みがどんどん増してきてる気がするわ…誰か助けてくれ!
・だんだん落ち着きが出てきた! じわじわフローラルの甘さが引いてバニラの甘さに移行してきたような。ラストでバニラが急に出てきた、と言うよりは序盤からバニラが通底していたことにここに来て気づく。元々丸みのあるミドルよりさらに角が取れた感じ。
このへんで寝落ちしてウッディ感がわからなかった(というか、今回のシダーウッドはメインと言うよりどちらかというとバニラを引き立てる役割がデカいんではないかと思う)のでまた何度も試して推しに会いに行きます。
朝起きた時香りがそんなに残ってないなと思ったけどこれ、もしかして私がシートに書いた推しの憂いとかミステリアスさを表現しているとも受け取れるのでは…? ちょっと目を離したら会えなくなっちゃいそうな匂いがする。オタクの情緒はめちゃめちゃにされた。
全体的に柔らかく甘くて切ないけどどこか安心する香りだった。推し、いました。参りました。
・同じ香りの再注文ができるみたいなんけど私はあえて似たタイプの市販の香りを探して香水売場をさまよってみたい。楽しみが増えたネ! そのくらい推し香水としても個人的な好みとしてもツボな香りだった。
まとめ
Celesさんとはまた一味違う解釈で本当に楽しかった。推しイメージ香水は仮に他人と同じキャラクター/人物を選んだとしても、自分の解釈が必ず入るから同じ香りにはならないところが面白いと思う。
Celesさんセレクトの香りが「成熟」「完成」「洗練」「妖艶」なら、Scentlyさんの調香は「可憐」「率直」「清楚」「甘美」って感じ。また1つ推し香水の大正解を増やしてしまった。
舞台挨拶に行ってきた
はじめに
舞台挨拶(と東京旅行)が楽しくて折角なので記録。推しの特定を避けるため細部をぼかして書いているので、何言ってるかよくわかんなかったらすみません。作文がとても苦手です。
(事前情報:肘Pはここ4年程とある女性俳優を追いかけています)
どうしても行きたかった理由
今回観に行った映画で、推しの役がかなりの主要キャラクターであることが事前にわかっていたため。推しは主演級というよりはバイプレーヤータイプの役者であるので、この機会を逃す手はないと思った。また都会でやるとかいう舞台挨拶なるものに一度は行ってみたいという気持ちもあった。
気楽に映画を観るつもりが…
よくあるパターンなのかわからないがこの作品の舞台挨拶は、
①本編→舞台挨拶(上映後)
②舞台挨拶(上映前)→本編
というように1日に2回開催されるタイプだった。無事チケットが取れたので2回とも参加。東京のシネコンの一番でかいスクリーンにテンションが上がった。劇場中を見渡せたわけじゃないけど観客は女性に見える人が多めで、その日登壇予定の若手俳優さんのファンも結構多かったんじゃないかと思う。
とりあえず1回目の本編。映画自体も勿論とても楽しみにしていた。でもどちらかと言うと舞台挨拶が本番で、地元でもまた観に行くだろうし今回はまず舞台挨拶でのトークを面白く聞くための内容把握に努めよう、くらいに思っていた。
結論から言うと、舞台挨拶は期待通り物凄く思い出深いものになった(後述)。このために飛行機取って東京来て本当に大正解だった。
なんだけど、その前の映画本編にも予想外にグサッとやられてしまった。推しの役は自分と境遇も全く違うし、誰もが共感できるキャラクターとして描かれてはいない。泣けるタイプの映画として宣伝されてもいないし、自分でも全く泣くつもりはなかった。
けれどラストシーンでの推しの表情や動き(2か月くらい練習したらしい)を観ていたらじわじわ涙が湧いてきて、エンドロールが流れる中パラパラ泣いてしまった。これから舞台挨拶見るのに。メイク落ちちゃう。薄いけど。泣いてる自分にびっくりするとかないだろ、と今まで思ってたけど普通にめちゃめちゃびっくりした。泣いていることを自覚するより先に勝手に涙が流れていた。
この感情のことを今後きっと忘れられないだろうし忘れたくない、覚えていたいと思った。なのでここに書いておく。こんな格好いい人を応援してるんだと思うと改めて嬉しくなった。
はじめてのぶたいあいさつ①
当たり前のことだけどステージ上にバミリが貼られ、照明が調節され、スタッフさんがマイクチェックする様子がプロでかっこよかった。司会の人が準備は出来てますか的なこと言ってきてますますどきどき。
そしてついに登壇者入場。スクリーン横の非常口から入ってきて深く一礼した推しはどこからどう見てもキラキラピカピカの爆美女で、劇中の普通っぽい主婦とのあまりの差に椅子から転げ落ちそうになった。メイクとか照明とか撮り方とか色々あるけど、それ以上にオーラといえばいいのか、纏う空気が違いすぎた。お洋服とアクセサリーが推しに似合いすぎててスタイリストさんまじでありがとう…個人的に推しは私の耳にしっくりくるお声をしているので、素でお話しているのが沢山聞けて至福だった。最後に舞台から捌ける後ろ姿の美しさは今でも脳裏に焼き付いている。
はじめてのぶたいあいさつ②
緊張で喉がカラカラだったのでコンセッションでコカコーラゼロを買ってから座席に待機。本当にカラカラだったのでLサイズにすればよかったと思った。この回はマスコミが入らないので役者さんたちのおしゃべりが全体的にラフな感じで、それもまたよかった。推し登壇で舞い上がってたけど、他の役者さんとか監督の撮影エピソードを直に聞けるの普通に貴重すぎる。推しが上映前挨拶だからなるべく言わないようにしていたことを結局言ってしまってて、お茶目で可愛かった。最高。推せる。
落ち着いて2回目の鑑賞…のはずが
1回目程ではないにせよまた泣いてしまった。やっぱりこのラストシーンやられたら好きになるしかない。映画全体を通しては不満だったり好みじゃない点もちょこちょこある。でも完璧じゃなくてもやりたいことがちゃんと貫かれている映画が好きなので、キメのシーンで推しが格好よく輝いてるだけ(そしてこれがオタク的には最重要でもある)でどうしても好きの枠に入れざるを得ない。元々あんまり作風が好きじゃなかった監督だけど今回はやられた。この役に推しを使ってくれてありがとうございました。参りました。
おまけ
こういったとんでもない体験をした結果今ロスで限界になって、推しのイメージ香水とイメージブレスレットを作ってもらおうと画策しています。絵に描いたキモオタ。手元に届いたらまた文章書きたいですね。
あと7月また別件で東京行くのでなんかおすすめの場所あったら知りたいです。池袋と新宿、あと恵比寿辺りで美味いカレー屋とか楽しいスポットご存知の方いましたらぜひ教えてください…